自分が選んだ道を行く

作:ファル

10月14日
午前2時
事務所

P 「むむむ〜まずい、非常にまずい」

ここは765事務所、こんな時間までPは何をしているのか…

小鳥 「どうしたんです」

不意を突いたように音無小鳥が語りかけてくる

P 「今日…どうするか…」

どうやら今日(10月14日)の予定を立てているらしい…
こんな時間になって…

小鳥 「いつもどおりレッスンでいいじゃないですか」

P 「いや!それでは駄目だ!、疲労回復させないと」

小鳥 「???」

P 「よし!決めた!、今日は休みにしよう!」

小鳥 「いいんですか!?」

P 「くっくっくっ…」

そして翌日…

春香 「おはようこざいま〜す」

あずさ 「おはようございま〜す」

事務所にやってきたのはアイドルとして活躍している
天海春香と三浦あずさである
デュオとして活躍し現在このP(深夜に予定立ててた奴)
のプロデュースを受けている

P 「お〜は〜よぅ!」

春香 「うわ、プロデュサーさん、テンション高いですね」

あずさ 「何か、良い事あったんですか〜」

P 「はっはっはっ!とにかく今日の予定を発表するぞ!」

〜〜〜予定〜〜〜
8時〜21時:フリー
※ただし事務所に帰ってくる事
〜〜〜〜〜〜

春香 「何ですか?これ」

あずさ 「どういうことですか〜?」

P 「はっはっは!今日は奇跡的にスケジュール何もなくてね〜」

P 「そこで今日は自由行動だ!」

春香 「良いんですか、こんなの…」

P 「だ〜か〜ら〜、ハメをはずさないために事務所の監視ってことさ」

あずさ 「なるほど〜」

P 「そう言う事だから2人とも言ってらっしゃ〜い!」

春香 「は、はぁ…(いいのかなぁ〜こんな事で)」

あずさ 「は〜い」

そして2人は出て行った

社長 「大丈夫なのかね?」

P 「彼女たちも疲労がたまってきています、だからこの日を
休みにしてあるんですよ」

小鳥 「どう言うことです?」

P 「まぁ、そのうち分かりますよ」

小鳥 「?」 


同日 某時刻
繁華街

あずさ 「さて〜どうしましょうか〜」

春香 (今なら打ち明けられるかも…)

春香 「あずささん」

あずさ 「何〜?」

春香 「ちょっと来てください」

あずさ 「え〜」

春香があずさを連れて行った場所は…

あずさ 「ここは…公園?、ここで何を?」

春香 「あずささん、ベンチに座ってください」

言われるがままにあずさはベンチに座った

あずさ 「で、何を〜」

春香もベンチに座り…

春香 「あの〜、私…アイドル辞めようと思ってるんです」

公園に沈黙が走る…

あずさ 「どうして?」

あずさ 「別に、辞める理由なんてないじゃない?」

春香  「実は、お菓子作りの道に入っていこうと思うんです」

春香 「おいしいお菓子を作りたいと思って…」

春香 「それで…それで…」

春香はお菓子作りに対する思いを全て語った
アイドル活動をしながらお菓子作りを極め職人になろうとしている事
自分がお菓子作りが好きだという事
そして… 


春香 「それで…私…ううっ…」

あずさ 「春香ちゃん、それでいいの?」

春香 「ふぇっ?」

あずさ 「本当にこのままお菓子作りの道に入って生活していきたいの」

あずさ 「あなたのアイドルに対する思いはそんなものだったの?」

いつになく真剣な表情のあずさ

春香 「!!」

あずさ 「あなたがその道を選んで後悔しないという自信はあるの?」

春香 「それは…」

あずさ 「自分の後悔しない道を行く…それが大切だと思うわ」

あずさ 「春香ちゃんの言ってることも間違いじゃないけど」

あずさ 「選んで後悔するようだったら辞めた方がいいと思うわ」

春香 「すみません…私何も考えずにこんなこと決めちゃって」

春香 「あずささんに迷惑かけちゃいましたね」

春香 「私、これからもアイドルを…ううっ…」

春香 「うあぁぁぁっ…ぐすっ…ううっ…」

あずさ (春香ちゃん…)

あずさは春香を優しく抱いた

同日 午後8時27分
事務所

P 「どうだった?楽しんだ?」

あずさ 「うふふ〜」

春香 「あずささん!」

P 「何か2人とも仲良くなった様な気がするけど?」

あずさ 「そうでもないですよ〜」

春香 「そうですよ!」

P 「まぁとにかく気をつけて帰ってくれよ」

あずさ 「は〜い」

春香 「プロデューサーさん、おやすみなさい!」

P 「ああ、おやすみ」

春香はアイドルを続けることを決意した
そう…アイドルとしての…春香自身の道を歩いていくことを… 



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