千早の肉まん大作戦

作:GD

Pが土曜に事務所で経費の清算をしていると、今日はオフのはずの千早が事務所に来た。
妙に不自然なオーラを放ちながら、普段はPの隣の席に座るのに、
今回は何故かPの正面の席に座って横を向いて本を読み始める。
何がしたいのかよくわからないが、そんな状態のまま、
しばらく二人は無言でお互いの作業に集中していた。

「…あずささん、ちょっといいですか?」

とPが言った瞬間、千早は最高の笑顔でゆっくりと振り向いた。
(キラキラしながらスローモーションで3回繰り返す演出入り)

「もう…プロデューサー、いくらなんでも私をあずささんを間違えるなんて、
 不注意にも程があると思います。ふふっ。今朝はとても寒かったので、
 なんとなく来る途中で買った暖かい肉まんを二つ、今日はたまたま胸のポケットに
 入れてきましたし(本当は友達がふざけて買ってきた2〜3サイズ大きなブラの
 中にしっかりセットしてある)、更に偶然このアングルがあずささんぽく見える
 というのもあったかもしれませんが、それでも間違えるなんて、プロデューサーが
 いつも女性の何処を見ているのか、私はそれを知ってしまいました。(ぽっ)
 やはりプロデューサーも一人の男性なのですね。そのような目で私を見ているなんt」

「プロデューサーさぁ〜ん、いったいなんでしょうー?」
「…あ、あのですねあずささん、ちょっと今までと勝手の違う仕事の
 依頼が来ているのですが(以降仕事の話が続く)」

スルーされてショックを受け、がっくりと落ち込む千早。

「!!!!!(あずささん、さっきまでいなかったのにいつの間に!)
 ……………。(ずーん)」

固まって動かない千早。しかし、それを見ていた6つの目あった。
765プロの誇る暴れ牛こと亜美真美と、765プロの誇る才女の秋月律子である。
この3人に目を付けられたら後の展開なんて書くまでもない。(でも書くけど)

「千早お姉ちゃん、今日はなんでそんなにボインボインなの?」
「昨日までは真美達の方がおっきかったのに、いきなり大きくなるなんてずるいー!」
「どういう事なのか、向こうの部屋で詳しく教えてもらおうかしら。
 豊胸に興味がある事も発覚したわけだし、私でよければ相談にのるわよ。(ニヤニヤ)」

やっぱり向こうの部屋に連れて行かれる千早。
しばらくして、歌姫のあやしい叫び声が765プロの事務所に響いた。 


……………。


あずささんとの話が終わってあずささんは先に帰り、Pは部屋に一人残っていた。
誰にも聴かれない事を確認して、大きなため息をつく。

「…あ、危なかった…。」

偶然あずささんが来てくれたからよかったものの、千早をあずささんと間違えるなんて…。
下手したら千早は毎日胸に肉まんを詰めるようになっていたかもしれない。
そんな事になったら千早の人気を大きく損なうのは必然。765プロの大きな損失である。
頑固な千早を説得してやめさせるのは困難だろうし、そうならずに済んで本当に良かった。
これからはちゃんとアホ毛の有無を確認しよう。
人知れずPはそんな決意をするのであった。


隣の部屋からは今度は歌姫のあやしいあえぎ声が聞こえていた。 



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