真っ赤な空を見ただろうが

作:ファル

2007年 1月25日
午前9時
765プロ

あの試験から1ヶ月が過ぎた、真はアイドル活動を続けていた…しかし

真 「おはようございます、プロデューサー、今日は何をしましょうか」

P 「真、社長室まで来てくれるかな」

真 「?」

社長室

高木 「菊池君、悪いが君は今日で引退だ」

真 「えっ…」

突然の引退宣告に戸惑う真…しかし

真 「やっはり…もう潮時ですか」

P 「真…気づいてたのか?」

真 「1ヶ月前の試験のときから気づいてました、自分はもう限界だって」

P 「真…」

あまりの真の言葉にPは驚いてしまった

真 「これからは、引退コンサートに向けてのレッスンに入るんですよね?」

P 「そうだけど…」

真 「曲の方なんですが…ボクに任せてもらえませんか?」

P 「それはかまわないが」

真 「じゃ、そういうことでお願いします」

そう言って、真は引退コンサートに向けてのレッスンに入った

同日 午後8時15分
真の部屋

真 「こうなると思ってこの2曲は一ヶ月前から練習してきたんだ」

真 「プロデューサーとの別れはつらいけど…この曲なら別れられる…」 


2月28日 午前8時
ドーム

あれから一ヶ月…
真はボーカルを中心にレッスンしていた
いったい何を考えているのだろうか…

P 「真、君が持っているすべての力を出し切ってファンを満足させるんだ」

真 「はい」

そしてステージは始まった
順調に日程が進み最後の2曲になった

真 「この曲は、ボクを救ってくれた曲です」

真 「知っている人は一緒に歌ってください」

真 「涙のふるさと」

それは一ヶ月前試験で歌った曲…BUMP OF CHICKENの涙のふるさとだった
歌い始め、サビに入る頃には真の目に涙があふれていた
そして曲が終わる頃にはファンの3分の1の目に涙があふれていた

真 「最後の曲です、この曲はボクのプロデューサーに贈ります」

真 「真っ赤な空を見ただろうが」

なんと最後はBUMP OF CHICKENの真っ赤な空を見ただろうがだった
真はこの曲を通してプロデューサーに思いを伝えようとしたのだ
曲がドームに響き渡り真が歌いだす
それはどこか寂しさがあった

真 「みんな!ボクはこれで引退だけど、引退してもボクのこと忘れないでね!」

そう言って真は幕下へ消えていった、ところが…

観客 「アンコール!アンコール!」
観客から湧き上がるアンコールの声…その時
再び流れ出す音楽…そこには真の姿があった

真 「みんな!最後は泣かずに笑顔で別れよう!」

真がアンコールに選んだのはBUMP OF CHICKENの車輪の唄だった
この唄が終わると引退コンサートは終わった

同日 午後4時
ドーム裏口

真 「終わった…」

真は一人開放感にあった
そして真っ赤な空を見上げていた… 



上へ

inserted by FC2 system