765プロ、野球界参戦

作:ファル

ある日の平和な事務所
だが…今は違う。
理由は…社長がとんでもない事を思いついたからだ。

珍しく全員が社長室に呼ばれた。底で社長はこんな事を言い出したのだ。

「君たちに来てもらったのは他でもない。今日から765プロは社会人リーグに加盟しようと思うのだが…。」

その場にいた全員は耳を疑った。もちろん全員から批判が飛ぶ。

「社長!それは無茶ですよ。」

「そうよ…大体野球した事ある奴がいないのに一体どうしようって言うの?」

「社長…遂に壊れてしまったみたいですね。」

「ミキは眠いの…あふぅ。」


第一、野球経験者がいないのにどうしようと言うのか

「心配はいらない。既に手は打ってある。ポジションと打順を決めた。見ておいてくれたまえ。」

社長が差し出したのは、オーダーとポジションが書いてある紙だった。紙によれば…

1番:双海亜美、ファースト

2番:高槻やよい、セカンド

3番:水瀬伊織、サード

4番:三浦あずさ、センター

5番:天海春香、レフト

6番:如月千早、ライト

7番:秋月律子、キャッチャー

8番:萩原雪歩、ショート

9番:双海真美、指名打者


ピッチャー:菊地真、星井美希

控え:九龍(ピッチャー)、宰相(セカンド、キャッチャー)、ファル(ライト)

以下のように書かれていた。
これに対して妥当だと言うものもいれば苦情を言うものもいた。 


そして数日後…練習が開始される事になり、グラウンドに全員が集まっていた。

「何で俺たちがここにいるの?」

「そう言うな九龍、あのときの事でスカウトされたんだから良いじゃんか。」

しかし一方、脳内で除夜の鐘を鳴らしているものもいる。

「なんで運動神経がダメダメな俺がこんな所に…(ゴーン…)」

「あそこで絶望してる奴がいるよ」

そんな中、社長がやってきた、誰かを連れているようだが…

「どうも皆、こちらは、巨人の一軍のコーチたちだ。1ヶ月間、野球について教えてもらう事にした」

少しの沈黙…その後

「ええええええええええええええっ!。」

それから1ヶ月間、765プロのアイドルたち(その関係者も)みっちりしごかれ、メキメキと実力をつけていった。
そして1ヵ月後、初の練習試合の日がやってきた。

「今日はわが社の初試合だが…硬くならずに、楽しんでやってくれ。」

「はい!」

社長の言葉に全員が答えた。

相手チームは、関東野球愛好会。地区大会でそこそこの成績を納めているチームだ。各チームのオーダーは。

765プロ
1番:双海亜美、ファースト

2番:高槻やよい、セカンド

3番:水瀬伊織、サード

4番:三浦あずさ、センター

5番:天海春香、レフト

6番:如月千早、ライト

7番:秋月律子、キャッチャー

8番:萩原雪歩、ショート

9番:菊地真、ピッチャー

控え:星井美希、九龍、宰相、ファル


関東野球愛好会

1番:山口、二

2番:内山、一

3番:小島、遊

4番:木村、捕

5番:大林、三

6番:田中、左

7番:佐藤、中

8番:鈴木、右

9番:山根、投

控え:小木(代打要員)

以上のようになった。
そして午前9時、試合は開始された。 


765プロは後攻なので真がマウンドに立つ、元々運動神経はいいので、球も速く、重い
1回は、変化球を使う事も無く、守備を終えた。

そしてその裏、765プロの攻撃、しかし、亜美とやよいが遊ゴロに倒れてしまった
打席には3番の伊織、伊織はここで…

「冥王星までかっ飛ばしてやるわ!。」
いきなり本塁打予告をした。

山根、伊織に対して一球目…内角一杯ストライク。
二球目…ボール球のカーブをカットしてファール、これで後が無い。
三球目…外角ストレート、ストライク球。

「ドンピシャ!」

伊織は球めがけて精一杯振り抜いた。
快音が響き、センターにボールが飛んでいく。
佐藤は追いかけるのを諦めていた。打球はそのままセンターの電光掲示板に直撃した。
本塁打だった、765プロが先制したのだ。

その後は両者とも譲らず8回まで無得点。
真は、ランナーを出しているが、しっかりと抑えている。しかし、疲れが見え始めていた
ここまで85球を投げており、後15球が限界である。

一方山根は、打たせて取るピッチングで66球、まだ疲れていない。

「菊地君、君はここで交代だ。リリーフは九龍君、頼むよ。」

「はい。全力を尽くします。」

8回表からは九龍がマウンドへ、武器は150キロ前後の速球とスライダー、カーブである。

九龍も安定したピッチングで8回を無得点に抑え、後は9回を残すのみとなった。

8回裏、765プロの攻撃、追加点が欲しい765は、主軸から。

3番:伊織、センター、ヒットライナー

4番:あずさ、バントでランナーを進める

5番:春香、三振

6番:千早、ライト前ヒットで2ー0

7番:律子、キャッチャーフライ

以上のような形で攻撃を終えた。

9回表、九龍が続投、しかし、二死になった所で四球3つ、あっという間に満塁
ここで打席には、代打、小木が登場、満塁男といわれる人物だ。

一球目…内角直球ストライク

二球目…真中スライダー、当ててファール

ここで、九龍はこの試合一度も投げていない球を使う事にした。
「これで終わりだ…。」

三球目…落差のあるフォーク、三振

こうして、765プロは初試合に勝利した。しかし、ここが終着点ではない。
目的は、秋の大会で優勝する事だった。 


その後、765プロは練習試合で連戦連勝。こうして月日は流れ、秋の大会になった。

「皆が戦ってきた成果を出すときだ。思いっきりやってくれたまえ。」

「はい!。」

そんな中、大会は開始された。
大会方式はトーナメント制で行われる。4回勝てば優勝だ。
765プロは1、2回戦は余裕で突破し、準決勝では、相手チームが人数不足になり棄権したため決勝まで勝ち上がった。

決勝の相手は、甲子園の常連校、海堂高校である。ここまですべてコールドで勝ってきており、実力は桁違いである。

ただ、765もこここまで来るに無傷というわけでは無かった。
8ラウンドであずさがつき指をしてしまい、代わりにファルがセンターをやる事になった。

「ここまで来たら全てをぶつけるだけだ。悔いの無いように頼むよ!。」

午後1時、試合は開始された。裏攻撃のため、先発である美希がマウンドへ。
しかし、衝撃的な事が起こった。
海堂は1回から猛攻し、一死で4番まで周り、3点を先制されてしまう。
その後は乗り切るが、765は8回までランナーは出すものの無得点。
先発の美希も、5回で代わり、九龍が投げていた。


9回表をしのぎ、残された最後の攻撃に賭ける。攻撃は、九龍の代打、宰相。
初級打ちでヒットとなり、無死一塁。

2番:やよい、ヒットゴロ、無死一二塁。

3番:伊織、ヒットライナー、当たりが良すぎてヒット、無死満塁。
しかし、4、5番は三振して二死満塁。

ここで代打、千早に代えて、あずさが出た。4番を打っているので、それに賭けたのだ。
マウンドには8回から投げている眉村。

一球目…内角内側速球、ボール

二球目…外角低め速球、ボール

三球目…内角高め速球、空振りストライク

四球目…内角低めスプリット、ファール

そのときタイムがかかった。どうやら江頭が眉村に何か言っているようだが…

「何当てられているんだ!あのババァはまだお前の球を4球しか見てないんだぞ!。抑えるんだ、いいな!。」

「ババァですって!?…」

その内容はあずさにもしっかり聞こえていた。当然あずさの怒りのマグマは一瞬にして煮えたぎる。 


「…ねぇ捕手さん。あの人が言っていたババァって、誰 の 事 で す か ?」

「え…さ…さぁ、誰でしょうね…?(江頭さん…余計なことを。)」

プレイが再会された。佐藤はあずさを警戒し、眉村に…

(この人さっきの事で怒ってるよ。歩かせよう。1点ならまだ何とかなる。)

(ダメだ…この女は俺が抑える。)

(そうか…裏目に出なきゃいいけど。)

そして五球目…内角低め速球
しかし、あずさからは完全に怒りのオーラが出ていた。ボールを豆のようにしか見ていない。

「お姉さんをおちょくるものいい加減にしなさーい!!!。」

あずさは叫びながらバットを振り抜いた。
快音が響き、打球はセンターのフェンスに直撃。フェンスの跳ね返りが大きすぎてボールが中の外野手を直撃。気絶した。
それを見た右と左が急いで取りに行く。その間に宰相、やよいが生還、3−2
外野から中継が入り、ボールは二塁へ、その間に伊織が還って3−3、あずさは既に三塁。
あずさは三塁も回り、本塁へ、ボールは二塁からバックホーム。

「やあぁっ!。」

それを見たあずさは頭から佐藤に体当たり。佐藤は気絶し、ボールはグラブから…落ちていた。

「ホームイン!ゲームセット!。」

この瞬間、765プロが4−3で海堂を下し、優勝が決まった。
その夜、とある敷地を借り、ビールがけ…は危険なので炭酸飲料がけが行われた。
乾杯の挨拶は、試合を決めたあずさ。音戸を取るのは、好投した九龍…は遠慮すると言ったので宰相が取る事になった。

「皆さん今日まで、色々お疲れ様でした!。
3日後からアイドル活動ありますけど、今日はそんな事忘れて。とことんやりましょう、乾杯!!!。」

宰相の声を合図に、一斉に栓が開けられ、たくさんの炭酸飲料が飛び散った。
もちろん、仕事からは3日開けてあるため、この日は一晩中騒いでいた。
この経験は、アイドルたちにとっても、765プロにとっても、いい経験になっただろう。 



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