続・765プロ、野球界参戦

作:ファル

大会の優勝から1ヶ月…
あいかわらず765プロのアイドルたちは活動を続けつつ野球にいそしんでいた。
そんな中、社長が皆を呼んだ。

「1ヶ月前は良くやってくれた。そのときの活躍が目に留まり、一週間後に読売ジャイアンツの一軍と試合をする事になった。」

またもや沈黙…しかし…

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」

「勝てるわけ無いじゃん!。今年のせ・リーグ優勝球団ですよ!。」

「もう手続きはした。断る事は出来ない。」

またもや社長の一存で無謀な試合をする事になってしまった。
しかも、今回はアマチュアではなく、現役のプロ球団である。
果たして765プロの野球はプロ球団…もとい、巨人に通用するのだろうか…?。 


一週間後、試合日になり、765プロの面々は東京ドームに集まっていた。すると

「おいおい見ろよ九龍。あれって原監督じゃないのか?」

「たしかにそうだな…生で見るの初めてだよ。」

巨人軍監督の原辰徳監督も来ている。試合は間違いなく行われるだろう。

そして午後1時、試合は開始された。オーダーは以下の通り。

765プロ
1番:双海亜美、ファースト

2番:高槻やよい、セカンド

3番:水瀬伊織、サード

4番:三浦あずさ、センター

5番:天海春香、レフト

6番:如月千早、ライト

7番:秋月律子、キャッチャー

8番:萩原雪歩、ショート

9番:九龍、ピッチャー

控え:星井美希、菊地真、宰相、ファル

読売ジャイアンツ(巨人)
1番:高橋由

2番:谷

3番:小笠原

4番:李承Y

5番:二岡

6番:阿部

7番:清水

8番:脇谷

9番:高橋尚 


1回表、765プロの攻撃。
しかし、高橋尚の前に三者三振。まったく歯が立たない。

1回裏、巨人の攻撃。
しかし、海堂相手に力投した九龍。三者三振で1回を終えた。

しかしこの後一方的になる。
九龍は7回まで被安打7自責点0と好投し、降板。

一方、巨人軍は内海が6回で降板。
その後の野間口が1発を浴びて先制されてしまう。

9回の裏まで試合が進み、1-0。765はこの回抑えれば勝利である。

9回裏、巨人の攻撃。
マウンドには8回から投げている真。
小笠原が出塁し代走の鈴木を牽制で刺して一死。
その後の李承Yを四球で出して一死一塁
その後の二岡が意表を突くバントで二死二塁
矢野、阿部の連続ヒットで二死満塁。
その後の打者は清水。

一球目…外角低めボール

二球目…内角低めストライク

三球目…外角低めボール

四球目…外角高めファール

五球目…外角低め…打って高いバウンド!

やよいが捕球。その球を一塁へ…雪歩は捕れなかった。
一塁への悪送球。その間に李承Yと阿部が還り、試合が終わった。

スコア:2-1、巨人軍サヨナラ勝ち。

だが765ナインの面々には達成感が溢れていた。
勝ち負けではなく、プロとやりあえたことに喜びを感じていたのだ。

その年のドラフト会議で、球界に衝撃が走ったのは…また別の話である。 




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