プロデューサー争奪戦

作:ブリリアントダーク

「プロデューサーさん!大好きです!」
「プ、プロデューサー、す、好きです!
「プロデューサー、好きですぅー」
「ハニー♪大好きなのー♪」
もうこの風景はある日の風景ではない。
なんせ、1日3回はこの争奪戦を見ているからだ。
見ているこっちは飽きないのだがこの戦争の中心人物はとても困った顔をしていた。
「あー、みんなの気持ちはうれしいんだけど仕事さしてくれないか・・・」
彼、プロデューサーはこの765プロのすべてのアイドルのプロデュースをしていた。
そして、プロデュース中にほぼ全員に好かれるようなことをしたのか、
このような争奪戦が多々起きるようになった。
「仲良きことは素晴らしきことかな!・・・だが限度を知ったほうがいいぞ・・」
無駄だと知りながらも社長は警告した。・・・が
「うふっ♪社長うるさいですよ♪」
「全くです、アイドルには恋愛も許されないのですか?」
「い、いや、悪いとまでは言わんがプロデューサーとは・・マスコミの目もあることだし・・」
「大丈夫ですよー。事務所の周りは落とし穴だらけですからー」
「誰にも私とハニーの愛はだれにも切れないの♪」
「ぐはっ!胃がぁ!」
そう言って社長はトイレに走っていった
「・・・すいません、社長」
社長はアイドルから言われる言葉やら世間の目やらで最近よくこうなる、
胃に穴が開きませんようにとプロデューサーは祈るのみだった。
「ところで美希、さっきからプロデューサーにくっつきすぎよ!」
この千早の1言で火ぶたは切られた。
「ほらぁ、ハニーそんなに胸さわらないでー」
「い、いや美希が押し付けてくるんじゃないか・・」
「・・くっ」
「ううっ、やっぱりあったほうがいいです・・・ぐすっ」
「そ、そんなことはないぞ、あってもそっちのほうがいいってわけじゃない!」
「えっ!プロデューサーさんはないほうがいいんですか!?」
「い、いやそういうわけじゃ・・・」
「ハニーはどっちが好きなの?」
こっちをみつめる4人のアイドル
ど、どっちの方がいいって・・・
そりぁ、ないよりあるほうがいいけど、千早や雪歩があってもなんかしっくりこない・・・
「俺はそんなこと決められないよ、ありのままのみんなが一番好きだよ」
とほほえみながら言った。とたんに4人の顔がぼぼっと赤くなった。
プロデューサーが好かれた理由の1つにこの天然口説き口調があった。
「?どうしたんだみんな顔が赤いぞ」
「プロデューサーさん卑怯です。いきなりそんなこと言うなんて・・」
「よくわからんが、みんな仲良くな、ちょっと社長の様子を見てくる」
そういってプロデューサーもトイレに走っていった。
プロデューサーの背中を見送った4人は
まだ熱っぽい目でドアのほうを見ていた。
「はあ〜」
ため息が重なる、いつかは共に暮らしたい人のことを思って。
「ま、負けませんからね!」
雪歩の自分に叱咤したような気合にみんな目を覚ました
「私だって!」
まだまだ争奪戦は続く・・・



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