無題

作:名無し

とある日の事務所

朝

『痛たた…』
悲鳴をあげたPの身体は予想以上にボロボロだった
『大丈夫ですかプロデューサー』
そう話しかけてきたのは長らく社長と共にしている事務員の音無小鳥だった
『大丈夫ですコレくらい慣れてますから』
『本当ですか?それならいいのですが…』
ウソを言ってしまった…本当はものすごく痛いココ最近休みと言う休みが無く
事務所に止まる事はいつもの事だった
『社長に相談するか…いやいやそんな事は言ってられん、今日の午後からリハがあるんだ』
9時になり担当アイドルが事務所にやってきた
『おはようございます〜プロデューサーさん』
『おはよー!あずささん』
『ううん…その挨拶はプロデューサーに合わないと思いますが…』
しまったついうっかりしてしまった…
『プロデューサーさん?目がうつろですよ?』
『へ?』
その瞬間体から力が抜け目の前が真っ黒になりそのあとの記憶が無い
…
…さ…ん…
『プロデューサーさん?大丈夫ですか?』
『あれココは?』
どうやら病院に運ばれたらしくベットの上にいた、近くにはあずさが座ってこちらを見ていた
『びっくりしましたよプロデューサーさん、まさか倒れるだなんて…心配したんですよ?』
『すいません迷惑かけてしまって…』
一方その頃医師に呼び出された社長と律子は医者の話しを聞いていた
『危ない所でしたよ、もし発見が少しでも遅れていたら手遅れだったかもしれません』
『そんなにひどい状態だったのですか?』
『ひどいも何も体中ボロボロですよ、よくあそこまで持ったなと感心してしまいましたよ』
『それで病名はなんなんですか?』
『簡単に言えば過労です、それと一つ質問してもよろしいでしょうか?』
『ああかまわんが』
『お休みとかはココ最近ありましたか?』
『ええ、いつもの通りですが』
『そうですか、おそらく職業柄ストレスも多いと思います』
『やはりそれが原因だと?』
『だと思われます』
医師の話が終わり廊下では
『社長、今日の2時からのあずささんのリハは私が一緒に行きます』
『ああ頼む、私はこれから事務所に戻る』
『分かりました、私からプロデューサーとあずささんに話しておきます』
一方病室では…
『あの〜あずささんそろそろ手を話してくれませんか?』
『あっすっすいませんつっつい…』
あずさが顔を赤くしたが手は離さなかった…そういや最近やけにあずささんが顔を赤くするなぁ〜
と思っていた矢先ドアが開き律子が入ってきた
『起きたんですね…って二人とも手つないで何やっているんですか?』
二人の手が離れた
『それで律子何か用が?』
『とりあえずプロデューサーはしばらくの間入院してもらいます、
とりあえずプロデューサーが退院するまでは私があずささんのプロデュースをするから』
『律子さんが私の?代行プロデューサー?』
『今はそうするしか無いわ、とりあえず2時からのリハは予定通りに行くから準備して』
『それじやあプロデューサーさん〜またきます〜』
あずささんは笑顔でこっちを見ていた
『ああまたな』



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