アイドルとニコ動

作:竜神乱舞

真の場合

 「おっはよーございまーす、プロデューサー」
 朝の事務所に真の元気な声が響くが、当のPからの返事がない
 「…?…」
 Pはヘッドホンをしパソコンで何かの画像を見ているようで気づいてない
 「プロデューサー何見てるんですか?」
 「どわっ!?」
 「だだっ大丈夫ですか?」
 「なっなんだ、真か…驚かせるなよ」
 後ろを振り向きながら答えるPに、真は浮かんだ疑問をぶつける
 「プロデューサー……泣いてるんですか?」
 「えっ?…あ…」
 とっさにふくがすでに遅く真が詰め寄ってくる
 「なんかあったんですか!?……もしかして、この前のレッスンの事で…」
 「ちっ違う違う、それは関係ないから落ち着け」
 「でっでも…」

 十分後

 「本当になんでもないんですね、プロデューサー…」
 「ああ」
 「じゃあ、理由…教えてください」
 「しかたない、これだよ」
 そう言ってパソコンの画面を見せる
 「これは?」
 「俺も詳しくはしらないが、素人さんたちが自分で画像を編集したり、作った動画を投稿、掲載するサイトだ」
 「へ〜」
 「まあ、亜美真美あたりが詳しいだろうがな…」
 「でもなんでこれを見てたんですか?」
 もっともな疑問である
 「最初はプロモーションのネタ集めだったんだが、なんとなく真たちの名前を入れてみたら出てきてな…つい見ていた」
 「それで…どんなのがあったんですか?」
 興味津々のようだ……ちょっと可愛いかも…
 「あっああ、真だけでなく春香、千早、あずささんとウチのメンバー勢ぞろいしてるようだ…
 かなりの数があってまだ確認してないが…」
 「なかでも…他の歌手の歌に合わせて作られた動画もあってな、なかなか巧くできているぞ」
 「ヘ〜……?…でも、それってプライバシーとかって…」
 「その辺は大丈夫じゃないかな…この手のものは手書きが多いんだ、
 あっても市販されたライブビデオからだし、その辺は社長も目を光らせているだろうしな」
 「そうなんですか?」
 「それにこうゆうのは不特定多数だから上手く規制ができないのもあるしな」
 「そんな無責任な〜」
 「大丈夫大丈夫、そうゆうのは俺や社長に任せておきなさい」
 「…は〜い…」
 「それより、これがさっき見ていたやつだ」
 パソコンの画面に題名が映っている
 「「K」?これが名前ですか?」
 「ああ、これは「BUMP OF CHICKEN」と言うグループの曲でな、曲に合わせて手書きで絵がつけられたものだ」
 「その中で、真、お前が使われてるんだ」
 「ぼっぼくが!?」
 「とりあえず見てみるか?」
 「うっうん」

 再生中〜〜〜終了

 「どうだったって…大丈夫か真…?」
 「ぐすっ…はっはい、大丈夫です」
 「やっぱり、くるものがあったか…ほら、こっち向け」
 俯いてる真の顔を上げさせハンカチでふいてやるって…この体勢じゃ俺が泣かせているみたいじゃないか
 「プップロデューサー……」

 「おっはようございます!プロデューサーさん!今日も……あれ?」
 「「………」」
 事務所のドアを勢い良くあけて、春香が元気良く挨拶をするが途中で止まる

 俺→椅子に座り、真の頬に手を当てている(ハンカチ付き)
 真→頬に当てた手に、自分の手を重ねている(若干前かがみ&瞳潤んでいる)

 見ようによってはキス一歩手前の状態…



 「…失礼しました〜…」

 パタン

 事務所のドアが閉まる

 「…」
 「……」
 「………」

 「ちょっとまて〜!春香〜!」
 真が勢い良く飛び出していく
 耳まで真っ赤だったことから相当恥ずかしかったのだろう
 言い訳か弁解か分からないが、とりあえず感想を聞きそびれてしまった

 「まっ、いいか」
 真のあの顔を間近で見られただけでも役得としておこう
 「さて、仕事の続きと…」


                           〜終わり〜 

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