恋の魔法は1年間

作:GD

やよい「おはようございまーすっ!」(ガルウイング挨拶)
律子「おはよー、やよいは今日も元気ね。」
やよい「元気が私のとりえですからっ!うっうー!」
律子「うんうん、それはとてもいい事よ。事務所のためにも頑張ってね。」
やよい「はいっ!ところで律子さん、何を見ているんですか?」
律子「ああ、インターネットのニュースをちょとね。」

『恋の魔法、有効期限は1年間』
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081133335625.html

やよい「何が書いて…ええっ!恋の魔法って1年で解けちゃうんですかぁ!?」
律子「この記事によるとそのようね。むしろ1年ももつなら
   魔法をかけて!の曲減衰を48週にしろって感じよね。」
やよい「え?なんですかそれ?」
律子「あ、ええ、こっちの話。やよいは気にしなくてもいいわ。」
やよい「???」
律子「まあ、恋の魔法は1年で解けちゃうらしいって話ね。」
やよい「そうなんですか…どうりで…。」
律子「おー、やよいには、何か心当たりでもあるのかしらー。お姉さんに話してごらんなさい。」
やよい「えっとですねー、私、今の中学校に入ってアイドルになってからしばらくの間、
    結構告白されたりしたんですよー。中にはカッコイイ男の子もいましたっ!」
律子「すごいじゃない。それがどうしたの?」
やよい「それが…最近誰にも告白されなくなっちゃって…。
    これが恋の魔法が解けたって事なのかなあ…って。」
律子「あー、なるほど。そういうのもあるのかもしれないわね。」
やよい「はいっ!」
律子「………………。」
やよい「…どうかしましたか?」
律子「ひとつ聞いていいかしら?」
やよい「はいっ!いいですよー。なんでも聞いてくださいっ!」
律子「やよいって、友達にアイドルやってる時の事を話したりする?」
やよい「はいっ、友達にはたくさんお話してますっ!
    仕事の話とか、レッスンの話とか、この前プロデューサーが車の鍵を無くして
    大変な事になった事とか、プロデューサーのお部屋に遊びに行った事とか、
    プロデューサーと一緒にご飯を食べに行った時の話とか、
    いっぱいお話してますっ!」
律子「あー…、なるほど、それでかー…。」
やよい「え?何がですか?」
律子「い、いや、なんでもないのよ。おほほほほ。」
やよい「???」 


やよい「律子さん、私からも聞いていいですか?」
律子「いいわよ、何かしら?」
やよい「恋の魔法が1年で解けちゃうんだとしたら…。世界中のお父さんとお母さん達は、
    1年たった後はみんな、イヤイヤお父さんとお母さんをやってるのかなあって…。
    うちのお父さんとお母さんも、もしかしたら…うう…。」
律子「なーんだ、そんな事。それはね、恋の魔法が解ける前に、
   また別な魔法をかけちゃえばいいのよ。」
やよい「すごいですっ!もっとすごい魔法があるんですねっ!
    でもそれって、どんな魔法なんですかぁ?」
律子「それはね、愛の魔法っていうの。これは一度かかったら大変よ。
   下手したら一生解けないかもしれない、それはもうすごい魔法よー。
   やよいのお父さんとお母さんは、二人ともこの魔法にかかっているんじゃないかしら。」
やよい「それはすごいですっ!でも、どうして一生解けないんですか?」
律子「愛の魔法にかかっちゃうとね、相手の嫌な所があっても、
   文句を言いながら、なんだか許せてしまうようになっちゃうのよ。
   嫌な所があっても嫌いになれないから、ずっと好きになったままなのよ。」
やよい「なるほど、勉強になりましたっ!ありがとうございますっ!」(ガルウイング挨拶)
律子「いえいえ、どういたしまして。(ああ!カワイイなあもう!)」


やよい「…律子さんも、プロデューサーの事を愛しているんですよねっ!」
律子「ブプッ!(お茶を吹き出す)な!やよい、突然何て事を言うのよ。」
やよい「だってハリセンでプロデューサーを叩く時にいつも言ってますよね!
    愛のムチって!これも愛なんですよねっ!うっうー!」
律子「そりゃあ愛とは言うけど…。」(目線逸らしつつポリポリ)
やよい「やっぱりそうなんですねっ!えへへ、そうじゃないかなーって思ってました!
    いつもプロデューサーに文句を言ってますけど、愛しているから
    嫌いになれないんですねっ!これはもう愛の魔法としか考えられませんっ!」
律子「ちょっとちょっと、そんな言い方されると、本当に私がプロデューサーの事を
   愛しているみたいじゃないの。全く、変な冗談はやめてよね。」
やよい「えー、違うんですかぁー?」
律子「やよいには正直に話すけど、まだ…自分でもよくわからないかなぁ…。」
やよい「じゃあ私が律子さんに教えてあげちゃいまーす。
    ズバリ、律子さんはプロデューサーの事を愛していますっ!
    ラブラブなんですっ!」
律子「そ、そう…考えておくわ…。」
やよい「いえいえっ!どういたしましてっ!」(ガルウイング挨拶)


バリバリのキャリアウーマンげな律子でも
元気っ子のやよいにはかなわないのでありましたとさ。 



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