幸せの鳥

作:アメジスト

「ん〜!サンタさんの来る週に、のんびり休めるというのも縁起がいいですね〜」
今週は久しぶりのお休み。オーディションもお仕事もどんどんうまくいってます
「けど〜・・・なんだか寂しいですね・・・・・・・・・まあ、お洗濯でもしますか」
少し気分が悪くなって、
お洗濯を始めようとかごをもってベランダにでるとそこには一匹の小鳥が既にいました
「あらあら〜大変!」
・・・血だらけになっている小鳥さんが・・・あ〜もちろん音無さんのことじゃないですよ。
倒れてうちに来ちゃったみたいです・・・
「ええっと・・・何か布でもないかしら・・・」
まず目に入ったのは、やっぱり洗濯物でした。けど早くしないと死んでしまいそうだったので・・・
幸い、ハサミもすぐそこにあったので、合わなくなっちゃった青い服を切り取って、巻いて止血できましたー
あとで見ても、包帯が切れてたので、ちょうどよかったですー。
取り替えるときも、もうきっちゃったのでしばらく青い服使ってましたー
「ふふ、あとはゆっくりしてれば、平気かもしれませんー」
ちょっとすると、どんどん、元気になってたかと思うと、
なんだか私にもなついてくれて、とらたんとも仲良しです〜そして休みも中頃を過ぎまして
「はーい、ぴろとんにとらたん、ごはんですよ〜。今日はクリスマス・イブだから奮発しちゃいました〜」
ぴろとんって名前も付けてあげちゃいましたー。
「ぴろとんって、青い布つけてると、遠くから見たらヘンゼルとグレーテルの青い鳥みたいに見えますね〜」
「ピピッ」
(ポーン)
「あ、とらたんお散歩の時間ですよ〜」
「ウォン!」
「ピピピー」
「・・・あら?ぴろとんも行きたいの?じゃあみんなでいきましょう〜」
そしてとらたんは思いっきりはしゃぎながら、ぴろとんは肩について、私と散歩に出かけました〜 


「綺麗な星空・・・」
私は、いつもよりももっとゆっくり、とらたんに急かされながら歩いてました
「プロデューサーさんも仕事に追われながらも見てるのでしょうかねー、この空」
「ワン!ウォンウォン!」
「そうよね、きっと見てますよね」
しばらく静かに歩き続けて・・・私は携帯電話を開きました。待ち受け画面は、プロデューサーさんです。
「んー・・・プロデューサーさん・・・」
私が寂しそうな顔をしてしまうと・・・突然ぴろとんが
「ピピー!」
「あら・・・ぴろとん!?」
本当に突然でした。
ぴろとんが、ゆっくり空を飛び始めちゃったのです・・・
それもものすごく速くて、とても私の足じゃ、結構いけたとは思ったのですが見逃してしまいました
「あら・・・」
なんだかいっそう寂しい気分になっちゃいました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・・・今日は仕事早めに済んだので、事務所外からの直接の帰路の途中にある広い公園でのんびりしていた。
「ん〜!あずささんが休みでも俺はずーっとこんな忙しいか・・・」
ベンチに座って空を見上げる・・・今日は一段と綺麗だ・・・でも雲が速く流れている。
このままほっとくと西の雲がこっちに来そうだ・・・
・・・しばらく見上げてると・・・黒い空に青い一点が見え始めて・・・こちらに向かってくる

「・・・へ?え?」
至近距離で、ベンチの上で止まって・・・
「ピーッピッピピピピー!」
「わ・・・!なんだ???」
「ピピーピチー!」
・・・うるさいな・・・
「ピー!」
・・・もう無視することにした・・・あー空見てた気分が潰れた・・・軽くゲームでもしようか・・・
そして携帯電話を開くと・・・
「ピー!ピピピピピー!(バサバサ)ピッピッ!」
「・・・おい」
また鳴いたかと思うと携帯電話の上に乗り出す・・・
そうすると画面をコツコツと叩きかけてる・・・気にせず俺は画面を切り替える
「ピーー!ピーー!」
「なんだなんだ・・・そんなに待ち受け画面が気になるのか・・・」
戻すとさっきと同じ反応になった・・・待ち受け画面・・・あずささんが・・・どうかしたのか?
「・・・もしかしてあずささんのことでなんかあるとでも・・・ってまさかな」
「ピピピッピピピッ」
「ってわっ反応したよっ・・・・・・・・・俺も話したいけど・・・せっかくの休みにかけるのもな・・・」
「ピー!ピー!ピピッ!」
「・・・あ、行っちゃった・・・待ってくれよおい」
俺はゆっくりと飛んでいった鳥を・・・迷わない程度に追いかける・・・
注意しながら・・・人気の無い所を進んで 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ぴろとんとんでっちゃいましたねー・・・」
「クゥーン・・・」
「・・・そしてここはどこなんでしょう・・・」
「クゥーン・・・」
ぴろとん追いかけてたら・・・迷っちゃいました・・・
今日はせっかくの24日なのに、よくない日です・・・
なんだか随分長い間はしった感じはしたのですが、
見逃して疲れた感じがしたと思うと、見たこともない場所に・・・
あ、でも事務所から行き来する間に軽く見たことはあるかもしれないですね。
駅を見つければ帰れるかも・・・でもとらたんが・・・
でも、そう思ったとき、空にぴろとんかと思える青い影を見つけたのです!
「えー!」
私、ぴろとんの方ひたすら走り出したのですが、
そうしたらぴろとんもこっちの方にきてくれたかと思うと・・・角の陰からなんと・・・
「へ・・・あずさ、さん?」
「プ、プロデューサーさん?ど、どうしてここに???」
「あ、いや、事務所外での仕事終わって、そのまんま帰ろうとしてたら・・・
いろいろありましてこの鳥を追いかけて・・・」
「あ・・・あら、そうですか・・・」
・・・しばらく沈黙が流れる
「なんだかとってもラッキーですね。私、なんだかプロデューサーさんがいないと、寂しくって。」
「奇遇ですね。俺もですよ」
お互いがにっこりと笑いあう・・・
「じゃ、ちょうどいいですし、今日は遅いけど食事でも行きましょうか!」
「あら、いいですね〜。行きましょうか。」
「その2匹は・・・どうするんですか?」
「あら・・・どうしましょう・・・じゃあ、送って行ってもいいでしょうか・・・」
「ええ、構いませんよ」
「すいません・・・じゃあ、待ってていただけないでしょうか・・・」
「いやいや、俺もいっしょに行きますよ」
「え・・・いや、それじゃプロデューサーさんも寒くなっちゃうじゃないですか・・・」
「いやいや、あずささんが迷ったりしたら二人とも困っちゃいますから、俺がいてあげますよ」
「そ・・・それはそれは、ありがとうございます」
そして俺とあずささんはゆっくり夜の道を歩いていく・・・そしてあずささんの家・・・
「・・・行く前に、少しうちでもゆっくりしていきませんか?」
「え・・・なんでですか??」
「え、ええっと、ほら、25日に変わる時にディナーって、なんだかいい感じしません?」
「ふーむ・・・なるほど、じゃあ・・・そ、そうさせていただきます」
そして、しばらくあずささんといろいろな、
いつもよりもプライベートな話をしたりもして・・・
そして11時
「じゃあ、行きましょうか」
「はい、そうですね」
そして・・・
「メリ〜」
「クリスマス!」
カァンッ


・・・と、今日はなんだか、プロデューサーにとっても近づけた感じがした良い日でした〜。
ぴろとん、本当に青い鳥で幸せを運んでくれました♪ 



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