ある日の風景4.01

作:書き逃げP

ふと、目覚めると俺は手術台の上に寝かされていた
「な、なんだぁ?こりゃ」
体を動かそうにもどうやら手足を拘束されているらしく動かすことが出来ない
しばらくそうやってもがいていると・・・。
亜「ふっふっふ、どうやら目がさめたようだね、兄ちゃん」
入り口の方に視線を向けると、そこには亜美と真美が立っていた。
手には鋸やらドライバーやら物騒なものが握られている。
亜「これから兄ちゃんを改造しまーす♪」
真「兄ちゃん、何処を改造して欲しい?」
「な、なんだそりゃ、いいから早くこれを解いてくれ!」
嫌な予感がした、俺は逃げようと体をよじるが動くことが出来ない。
どうやら手足だけではなく体ごと拘束されているらしかった。
真「3.2.1.ブー、はい時間切れー」
亜「リクエストが無かったので兄ちゃんは特別に全身を改造しちゃいまーす。」
双子がじりじりとにじり寄ってくる
「や、やめろー!ジョッ○ー!ぶっとばすぞぅ!」
真「・・・兄ちゃんノリノリだね」
亜「さて、準備も出来たことだし、改造・・・開始ー♪」
2人が飛び掛ってきた。
そして俺は動くことが出来ない!
「ギャーッ!!」

-そして-

「「できたー!!」」
どうやら終わったらしい、自分の体を確認すると
なにやら一昔前のアメコミのような体になっていた、後、全体的に黄色い。
亜「とりあえず身体能力上げて腕と足と首が伸びるようにしたんだよ
  それに変形機能も付いてて、海の中だってへっちゃらなんだから☆」
 「兄ちゃんはこれから超絶倫人として悪の軍団と戦うんだよ」
真「ヒューヒュー!兄ちゃんかっこいー♪」
冗談ではない、俺はそもそも喧嘩などしたことが無いし
そもそもこんなこっぱずかしい格好で人様の前になど出られたものではない、しかも黄色いし。
とりあえず文句の一つでも言ってやろうと思い、立ち上がろうとするが
体が全く言うことを聞いてくれなかった、拘束はすでに解かれているというのに・・・。
「あれ・・・、何だ?か、体が動かない!?」
亜「残念だったな、9秒の時点で・・・モガモガ」
真「兄ちゃんはコレがないと動けないんだよ」
亜美の口を抑えつつ真美が取り出したのは100円硬貨
「・・・ひゃ、百円玉!?」
真「そう!銀の力が兄ちゃんを変えていくんだよっ」
(ずいぶんとしょぼいエネルギー源だなぁ、おい)
真「そしてこのコントローラーで兄ちゃんを動かすことも出来るんだよ」
と、言いつつ取り出したのは一昔前の古めかしいコントローラー。
俺の体に100円玉を入れつつ(いつの間にやらコインの投入口みたいな穴まで俺の体に空いていた)
亜美はコントローラーを受け取ると手馴れた手つきで操作し始めた。
亜「いっくよー、ベラボーパーンチ!」
びよーん、と俺の腕が伸びていく。
亜「ベラボーキーック!」
今度は足が伸びる
亜「ベラボーハイハイ!!」
ハイハイをさせられるorz
亜「さて、慣らしも終わったことだし、町の平和を守るためにレッツゴー♪」
真「行けー!兄ちゃん!爆田の軍団やっつけろー!」
「ノォォォォォォォ!!」
俺は頭を抱えたかったがコントローラーのせいで動くことすら出来ない。
とほほ・・・良いも悪いもリモコン次第か・・・(泣
・・・そして俺は今日も町の平和の為に戦っている・・・。

「ベラボー参上!!」
    ・
    ・
    ・
    ・
「うわぁぁぁぁ!!・・・あれ?」
慌てて俺は飛び起きる
自分の手足を確認するとちゃんと人間の手足をしていた、よかった・・・ただの夢だったようだ
辺りを見回すと、どうやらここは事務所の休憩室らしかった
TVの前にはMyコレクションの一つである○Cエンジンが繋ぎっ放しになっている。
「ああ、そうか夕べは中途半端に時間が余ったからゲームしてたんだっけ・・・」
だからあんな夢をみたのだろう
夢だと分かると急にすっきりした気分になった。
外は天気が良い、今日は気持ちよく仕事が出来そうだ
俺は立ち上がると思いっきり伸びをする。
「ん〜〜〜〜〜。・・・ん?」
よく見ると自分のヘソのあたりにボタンのようなものが見えた
恐る恐るそれを確認すると・・・
「ベラボースイッチ」
ふと、気配を感じて入り口の方に視線を向けると
亜美、真美の双子がドアの隙間からこっちを覗いていた。
そして俺と目が合うと

(にやり)

と、笑ったのだ・・・!

(・・・BADコミュニケーション・・・) 



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